)) クラウドソーシング時代 今後のweb業界の生き残り方

もう数年前からわかっている方はわかっていると思いますが、あと数年で「web業界」と言われた業界は無くなるでしょう(もうほとんど無いも同然ですかね)。無くなると書きましたが、正確に言うと、より専門性をもった分野のみに特化していく・・していかなければならないと思います。

私がweb業界といわれる(実際には数年経ってからそう呼ばれだした)世界に入ったのはもう13年ほど前です。当時のweb業界(私が入ったweb制作会社)といわれるものは、webサイトを企画し、制作し、運用する仕事が主でした。商品・サービスを販売するためのサイト、企業情報を掲載するためのサイト、ユーザーが交流するサイトなどを作り、日々更新しながら、お客さんを呼び込むための施策を実行していく、といった仕事内容です。

しかし、今後はそんな曖昧な仕事しかできないwebの企業は、売上を上げていくことが難しくなっていくでしょう(すでになってますよね)。

当然のように今後は、各企業内にweb部門というものができます(部門名は様々でしょうが)。すべての社員の基本的能力として、webの基本的な知識(基本的な操作以外に、特にwebマーケティングとwebプロモーション)は必須能力となります。基本的なweb戦略・企画は、すべて自社内で立案することが可能になります。


そうなった時に必要とされるweb企業(または個人)はどんな人でしょうか?


そう。もちろん、「専門家」です。

制作・開発の専門家
より将来を見越した戦略を立てられる専門家
効果を最大化することができる専門家
各業界・分野に特化した企業(人)
などなど。


そして、その中で価格競争に巻き込まれない専門家は、どんな”専門家”でしょうか?


専門家であれば法人である必要は全くありません。今後の”専門家”は、数の力や資金力はあまり意味のないものになってくるでしょう。

そして今後、フリータイムではない柔軟な形で働くことが当然になってきます。(ちきりんさんが2013/7/15からアップし続けてくださっている、クラウドソーシングの内容が非常にわかりやすく、これらの記事で気づいたり、危機感を感じた方も大勢いらっしゃるかと思います)

クラウドソーシングが当たり前になった時、私は(あなたは)どんな能力で、どんなターゲットに対して、どんなアプローチで仕事を取りますか?他の人と違う、自分だけの価値は何でしょうか?それは大したことでなくても構いません。少しでも、他の人と違う能力やアプローチ方法があるのであれば、クラウドソーシング時代に向けて、今から準備しておくことをおすすめします。


本当の意味で「専門性=競争力(価値)」さえあれば、必ずクラウドソーシングの時代に仕事を取ることが可能です。ちなみに、私自身はEC(商品、サービスを販売するサイト)に特化したプランナー、コンサルティングを行います。本当の意味で価値を持つ方であれば、小さな個人(私も含め)、小さな企業でも成功することが可能です(あ、webマーケティングとwebプロモーション能力は基本能力という前提です)。

生き残るために大事なのは、web上に氾濫する情報(ただの手法の話)ではなく、「私(あなた)の価値は何か」という点です。その答えは、ネット上には載っていません。私(あなた)が考えるしかないのです。


【関連記事】
)) 入社の時に必要とされた「個性」と、これから必要とされる「個性」は同じようでちょっと違う。


【参考記事】※2013/8/19追記
2013/8/8 事業部門とIT部門は融合すべき--インテリジェンスの改革
※上記記事は私のIT側視点と違い、事業側・営業側の人間がIT知識を持つべきだ、という視点ですが、言っている内容は同じかと思います。

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